腰痛と間違えやすい病気
今回は「腰痛と間違えやすい病気」についてお話していきたいと思います。
ただの腰痛と思ってほっておくと、命に関わりかねないものがあるので注意が必要です。
感染性脊椎炎
黄色ブドウ球菌や真菌の感染による「化膿性脊椎炎」、結核菌の感染による「結核性脊椎炎」があります。
「化膿性脊椎炎」は高熱と腰や背中の激痛を伴い、重症化すると麻痺が起こります。
「結核性脊椎炎」は腰や背中の鈍い痛み、だるさ、長く続く微熱などが伴います。
癌の脊椎転移
癌が腰椎に転移すると腰痛が起こり、手足の麻痺を伴うこともあります。
進行すると痛みはだんだん強くなり、安静にしても痛みは軽快しません。
ひとたび発症すると、完治することは難しいと言われています。
内臓疾患からの関連痛
消化器系・・・慢性胃炎、十二指腸潰瘍、急性膵炎、虫垂炎
泌尿器系・・・膀胱炎、腎臓結石、尿管結石、前立腺肥大症
子宮(女性特有)・・・生理痛、子宮筋腫、子宮内膜症
循環器系・・・解離性動脈瘤
まだまだありますが、身近で聞き覚えのあるものを並べました。
内臓の病気すべてに当てはまる特徴ではありませんが、以下のような腰痛症状が出るようなら要注意です!!
- 姿勢を変えても楽にならないなど、安静にしていても痛む。
- 症状がだんだんひどくなっている。
- 空腹時に痛み、食事中はやわらぐなど、食事に関連して痛みが変わる。
- 排尿時に痛みが出る、血尿がでる。
- 生理中は痛みが強くなる。
なかなか自分では判断が難しいものばかりですが、じっとしていても痛みが楽にならないようなときは、すぐにお近くの医療機関を受診してください。